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ブルジョワジーの秘かな愉しみのefnのレビュー・感想・評価

4.1
 レストランに入れば葬儀が執り行われ、カフェに入れば怪談を聞かされた挙げ句に飯は品切れ。ようやく食卓に吸われたかと思えば、それは夢でガーッと書割が割れたかと思うと観客たちがブルジョアを笑っている。主題はブルジョア批判、とされてはいるが、その手段はどこまでも胡蝶の夢で捉えどころがない。いや、むしろ究極の消費者とも言えるブルジョアに飯を与えないことこそが罰なのか。疎外から程遠い者たちを皮肉った名作。
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