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ヘラクレスのkomoのレビュー・感想・評価

ヘラクレス(1997年製作の映画)
4.1
【人気者≒ヒーロー】

最近なんだか凝った映画を観る気力がないので、気楽にアニメを。
昔観たこの作品を今回はブルーレイ版で観てみたのですが、20年以上前の作品と思えないほど映像が美しすぎてびっくり!
リマスター処理されたアニメにハマりそうです♪

神話がテーマという、ディズニーの中ではかなり異風な作品。
どんな題材でも老若男女に好かれるアニメーションにしてしまうのはさすがディズニー。ですが既成観念を打ち破り、バランスの良いお話に仕上げるのは相当の紆余曲折があったようで、特典映像の作品メイキングからそれを窺い知ることができました。

神々の物語と言っても、ナレーションは厳かな語りではなく、女性たちの弾むようなゴスペル。
神の子である主人公は神話的な超マッチョだけど、どこか間抜けなところがある。
主人公が一目惚れしたヒロインは、実はヴィラン側と繋がっている。
意表を突いた設定の数々でした。
ヘラクレスの肉体の中身のギャップがすごく好き。
ヒロイン・メガラが序盤でヘラクレスを「ワンダーボーイ」と呼ぶ時の、やや小馬鹿にした感じ好き(笑)
メガラ歌うまっ!!!と思ったら日本語吹替が工藤静香さんだった。
今は亡き永井一郎さん演じる、ヘラクレスのコーチ・フィルも大好きです。神を育てるコーチが小粒でお腹の出たヤギ親父という設定がかなりイカしてます。

そしてなんといってもヴィランのハデス様が魅力的すぎます。
見るからに陰気で不気味な外見と、ウィットに富んだ早口のマシンガントークのギャップ……!嶋田久作さんの語り口は天才です。
高い戦闘力と死者の国を統治する力を誇るのに、ドジばかり踏んでるところもかわいい。私の中で、アラジンのジャファーに次いで好きなヴィランです。
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