まちがいなく、アントニオーニの映画なんだけれど、この映画はアメリカン・ニューシネマの1本です、と言われても抵抗なくすっと見てしまえる程ひっかかりどころがない。
初期のネオレアリズム的な雰囲気もある『女ともだち』とともに、アメリカン・ニューシネマという断り書き付きではあるが、初公開時だったら普通の劇映画としても楽しんで見ることが出来ただろうと思われる作品。
ガス・ヴァン・サントの『ジェリー』は、この映画の砂漠のシーンと少し似ているような気がしました。
爆破シーンは今見ると、唐突でしたが、当時のアメリカ映画ではほとんどお約束でしたね。