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砂丘のkoukuwabaraのレビュー・感想・評価

砂丘(1970年製作の映画)
4.1
途中まで何の映画なのかがよくわからなかったが、最後の爆破のシーンで全ての伏線が綺麗に繋がる。さすがミケランジェロ・アントニオーニだ。このシーンを観て、この作品が物凄く面白い事を認識した。アメリカの広大な土地、砂丘など、飛行機から見た美しい景観をじっくりみせてくれるだけでなく、そこに美しい男女の恋、体制への反発など、実はかなり見所も多い。一見主人公の男がヤンチャに見えるが、実際は、、、。人は見た目が9割などとどこかで聞いた事があるが、この作品を観ると普通に見える人程怖いものはないとつくづく思い知らされる。恋や愛などを追求した作品の多い印象であったアントニオーニであるが、こんな極上のサスペンスも撮れるとは。やはり巨匠は多才な人であった。
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