バナバナ

4ヶ月、3週と2日のバナバナのネタバレレビュー・内容・結末

4ヶ月、3週と2日(2007年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

なかなかの胸糞映画ですよ。いや、映画自体がということではないんですが(汗)。

主人公のオティリアが、大学の寮のルームメイトの堕胎を手伝う話なのだが、張本人の友達は、何故、彼氏や親と相談しない? 彼氏に逃げられたのか?
だいたい大学生にもなって、堕胎を決行しようとする割には男女共避妊の知識が無さすぎるのは、いったいどうなってるの?
と、最後まで怒り気味で見ていたのだが、本作はチャウシェスク政権下の時代の話なんですね。
それじゃあ避妊具も無かったかもしれないし、婚前交渉しないのが当たり前で、性教育を全然受けてこなかったのかもしれないね。

それにしても張本人の友人が、お金も手配も全部友達任せなのに、イライラした。
日本の様にまだ未成年でするにしても、ちゃんとした医者にかかれるのならよいが、闇医者しかいないないんだから、時間が経ってるんだし、その間に自分でもっと慎重に調べたらいいのに。

オティリアには彼氏がいるが、彼氏は彼女を両親やその友人達に紹介しているので、今すぐにでも結婚したいみたいだ。
だが、彼女は田舎の貧しい家の出身が故に、結婚して専業主婦になるのは嫌で、工学部に入った。
大学を卒業したら、やりたい事がハッキリあるみたいだ。
「人の振り見て、我が振り直せ」で、いざ自分に降りかかったらどうすればいいのか?
そこら辺の葛藤は、よかったのだが…。

今時の日本の女の子なら、ここまでルームメイトに付き合う事は無いだろうが、皆が貧しく、同じ様な境遇なら同性同士で助け合おうという気持ちが強くなるのかもしれない。

それにしても、肝心の本人が、終わった後に肉注文してるし、
こんな人を親身に世話する気持ちは正直分からなかった。
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