ま

4ヶ月、3週と2日のまのレビュー・感想・評価

4ヶ月、3週と2日(2007年製作の映画)
2.4
ガビツァに終始腹が立つ映画



ガビツァの自分勝手さとバカさと後先考えずに目の前のことしか見えなくてそれさえできればなんでもいいと思っている姿にたくさん腹が立った。

オティリアは自分が妊娠してるかもしれないのに、中絶の手伝いをするのがかわいそすぎる

オティリアと彼氏の妊娠についての話から、男の欲に応える女の子のつらさがわかる。また、すべての負担は女の子にかかる。戦時中の女性は性の吐け口でしかなかったことを思い出した。

とにかくガビツァに腹が立つ!協力してくれるオリティアにも嘘をつき、すべてが、たぶん、たぶんたぶん…
こんな人のために命をかけようと思った医者?がすごい
そして自分のせいで友達が性行為の対象になったにもかかわらず、彼氏の家に行くと言ったら急に私の事はどうでもいいのねヅラして、心配の電話にもでない。何より、最後自分だけ料理頼んだいて勝手に食べてなんなの!!?笑笑笑笑
まぁでもこんなに腹が立つから演技としては最高なのだと思う。

オティリアが最後こちらを向くのには何か理由があったの
か…

なぜガビツァが中絶したのか、それはこの映画の中では一切話さない。気になるが、この映画、監督が伝えたいのはルーマニアの自由が禁じられていた時代の中で生きる性欲がある若者を描きたかったのだと思う。もちろん性欲だけではないが、法律を遵守せずに生きる若者の窮屈さが感じられた。

無駄な動きがなく、一点しか捉えないカメラの視点が味を出していると思った。
ま