TaT

4ヶ月、3週と2日のTaTのレビュー・感想・評価

4ヶ月、3週と2日(2007年製作の映画)
4.1
女性の性的立場の弱さ、認識の甘いルームメートや男のがさつさ、知識ある大人たちの薄っぺらさ、形式的な世の中の冷たさに振り回される主人公。
手持ち、固定、長回しなどの使い分け上手くて、そこに浮かび上がる空虚にひたすら息苦しさを感じ、主人公が時おり見せる虚ろげな表情と暗い映像にはやるせなさがひしひしと。

エンドロールにあえて陽気な音楽を持ってくる所がまた憎たらしい。感情とは裏腹に回る世界の冷たさを思い知らされます。
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