raga

4ヶ月、3週と2日のragaのレビュー・感想・評価

4ヶ月、3週と2日(2007年製作の映画)
3.5
主人公が選択する善行が空回り、裏切られ、相手への信頼が崩れていく。どうして私はこの行動を突き進むのか、自問しながらもその不条理な現実を受け入れるしかないもどかしさが終始する。翻弄される、それが相手の無意識、甘えであっても、献身する選択肢はやがて自我をも狂わせていくのではなかろうか。ラストシーンの後を想像すると、各人の尊厳を欠落させる社会の実情に背筋が寒くなる。
raga

raga