あおよ

4ヶ月、3週と2日のあおよのレビュー・感想・評価

4ヶ月、3週と2日(2007年製作の映画)
3.8
当時ルーマニアではチャウシェスク大統領による独裁政権により中絶が禁止されていました。そんな中違法中絶をするルームメイトに手助けをする女性の一日を描く作品。
カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した作品。僕が生まれた年のパルム・ドールです。
タチの悪い医者やルームメイトなど、自分勝手と言いますか人に押し付けているような人達に囲まれているとやかくみな自由に動く、そんな中行動を動いたのがオティリア。
オティリアはずっとどん底にいて、
自由のない独裁政権に反逆としての「人工中絶」をして、自由を求める国民の動きとしてもなんだか受け取れる。
手持ちの揺れと長回し、シーンごとがワンカットのリアルな緊迫感で会話にのめり込んでいってしまう。
「4ヶ月、3週と2日」はガビツァの妊娠期間を指しているのだよね((?
このあとルーマニア革命が起き、チャウシェスクの独裁政権にも幕を閉じるのだけどこの作品を見て、当時のことをよく知っておくべきだと思った。
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