友達の中絶を手伝う長い1日、というと現実でもありそうな話ではあるけれど、国も時代も異なれば状況も変わる(作品中のルーマニアではそもそも中絶が違法行為)。
日本では中絶を扱う話は本人の葛藤や覚悟に焦点をあてがちだが、本作で中絶する友人は終始身勝手で愚かしささえ感じる。あんな友達をもったら大変そう……。
中絶の方法もなんだか頼りないし、術後のアレの処理は本当に目をむけてられない。今では手軽にできるけどやっぱりこれは殺人行為だと実感する。
BGMもなく、長回しのカットも多いのでドキュメンタリーのようにもみえる。重いし暗い。冒頭の寮のシーンは刑務所かと思った。
ちょっと関係ないけれど、「ちゃんと理由がわかって謝ってる?」と言われてしまう男性、あるあるだけどかわいそうですね…(笑)