ほーりー

都会の牙のほーりーのレビュー・感想・評価

都会の牙(1949年製作の映画)
3.7
旅先で遅効性の猛毒をもられた男(演:エドモンド・オブライエン)が、限られた時間の中で犯人を追跡するクライム・ドラマ。

『裁かるゝジャンヌ』『吸血鬼』『孔雀夫人』『生きるべきか死ぬべきか』といった映画史に残る傑作を手掛けた撮影監督のルドルフ・マテが監督した作品。

ある夜、ロス警察の殺人課に男が駆け込む。その男は旅行中の会計士で、酒場で飲んでいたところ何者かに酒を毒物を混入されたという。

この毒というのがルミナス毒という名前で、暗くすると何故か光るというとんでもない代物。

映画のエンディングクレジットで、「本作の医療考証は全て事実です。ルミナス毒は実際にあります」とか表示されるのだが、勿論ググってもそんな毒は検索に引っ掛からない(笑)

『ファーゴ』の「この映画は実際の事件を元にしてます」もそうだけど、しれっとこういう嘘をつける映画ってある意味凄い。

印象としてはやはりネヴィル・ブランドの存在感が強烈。血を見るのが大ちゅきな殺し屋を相変わらず楽しそうに演じていた😅

ブランドに追いかけられたオブライエンが薬屋に逃げ込むシーンも緊迫感が溢れていて良かった。

あとよくわからない演出も多々あって、無駄に白熱しているフィッシャーマン・クラブでのジャズ演奏や、ホテルで女の子にみとれる度に間抜けな効果音が流れるのだが、あれは一体何なんでしょうか💦

■映画 DATA==========================
監督:ルドルフ・マテ
脚本:ラッセル・ローズ/クラレンス・グリーン
製作:レオ・C・ポプキン
音楽:ディミトリ・ティオムキン
撮影:アーネスト・ラズロ
公開:1950年4月30日(米)/1952年12月18日(日)
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