あーぁ

蛇姦のあーぁのレビュー・感想・評価

蛇姦(1974年製作の映画)
3.9
カイ・チーホン版ツルの恩返し!

つっても恩返しするんは蛇なんですがな。
ハリウッドリメイクもされたダニエル・マンの鼠恩返し物ホラーの”ウィラード”にインスパイアを受けたカイ・チーホンが初めてホラー映画に手を出した傑作ホラー。

しかしカイ・チーホン監督にかかればただの恩返し物ホラーに終わる筈もなくエログロが遺憾無くプラスされた形となってますね。

序盤のっけからSMプレイを想像しながらオナる主人公の青年チーホン。
彼は幼少期に虐待を受け、親のSMプレイを見て育っており、非常にSMプレイ、緊縛プレイに目がない屈折した変態。

そんなわけで恋人はおろか友達もおらず童貞で女を引っ叩いてセックスする夢見ながらマスかいては寝る日々。

バイトの出前で行った帰り道にはカツアゲに遭いパンイチになりながら解雇されるいわゆるツイてない人生のチーホンだったが、ある日1匹の蛇を助けたことでその蛇が自分のゆう事を何でも聞いてくれるようになる。

その日を境にカツアゲされたチンピラ供を蛇ちゃんを使ってしこたま殺害していき、カツアゲされたチンピラのリーダーの娼婦はSM縛りで蛇を穴に何匹も突っ込んでは殺害。

しかも女が悶え苦しむ姿を見てはオナるチーホンの顔がやたらとアップで気持ち悪い(^ω^)

完全に図に乗ったチーホンは殺人鬼となり果て世直しに次々と蛇ちゃん使って殺戮による殺戮。

町は阿鼻叫喚の様相に警察も躍起。
とりあえず主人公含め出てくる人物に一人もマトモな奴おらず、唯一主人公が思いを寄せるヒロインも金持ちのクズにレイプされついにチーホンまじキレ

でも『金持ちの男に弄ばれるくらいなら』つってヒロインもとりあえず蛇ちゃん使って殺害し終盤では何故かイグアナ?みたいなんでて来て殺しにかかるんですが、はっきりいってイグアナ2匹ぐらい倒せるくない?

この映画時代なんかマジな蛇を使ってるもんで普通に生きた蛇が焼かれたり日本刀で大量に切られたり解剖して肝取り出したりと屠殺シーン多目で観るのツライ。


最終的に蛇こんなに飼ってたら警察に見つかって捕まるやんと言い出した主人公が今までお世話んなった蛇ちゃん達箱に詰めて燃やして証拠隠滅を図る身勝手なクズっぷり。

最後には主人公にも因果応報な結末が待ってますが、昔よく小学生の頃とか蛇捕まえては道路に置いて車に轢かせて遊んでいる上級生とかいましたが、生き物大切にしないとこうなるよ!っていう教訓に是非ちびっこ達にも見せるべきやと思いました。
あーぁ

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