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桑港(サンフランシスコ)のアノのレビュー・感想・評価

桑港(サンフランシスコ)(1936年製作の映画)
4.5
意外な傑作。
スピーディーなドラマ進行にまず驚愕。
特に冒頭10分でマクドナルドが雇われるまで描写するのが上手すぎる!
またチキンボールでのサンフランシスコ合唱の多幸感はこれがクライマックスとしても良いほどだった。

そしてそれら全てを吹っ飛ばす大地震の描写。
恐るべき特撮技術特に2度目の揺れの地割れはどんなセット組んでるのか分からないほどの激しさ。

震災後の人々の行進の崇高な雰囲気には涙ぐむ。
ヴァン・ダイクは現代においては然程注目される演出家ではないと思っていたが、この映画にはまったく脱帽した。
当時のハリウッドの平均値の高さはまさしく世界最高だったと改めて感じた。
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