あられ

THE BEATLES/マジカル・ミステリー・ツアーのあられのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

いらっしゃい、いらっしゃい、マジカル・ミステリー・ツアーへ。マジカル・ミステリー・ツアーがあなたを待ちかねてますよ〜

“Magical Mystery Tour“ と描かれた黄色いバスで行くトリップ映画ですw ビートルズと小粋なバス・ツアー、しかもマジカルやミステリーとかワクワクするよねって感じで見始めると、当てが外れます😆

色々と変わった人たちがわちゃわちゃと仲良く過ごしたり、突然知らない者同士が恋に落ちたり…w 結局、物語はグダグダでまとまりのない、わけの分からないぶっ飛んだものでした😆

ただ、この映画の音楽や映像は、シュールレアリズム & サイケデリックで素晴らしいです。摩訶不思議なビデオ・クリップとして見るとめっちゃ楽しめます。当時のポールはめちゃくちゃかわいいですね😊

実は今作、脚本がないエポックメイキングな映画で、ハプニングを期待した即興性を重視してたらしいのですが……w 当時の映画評論家からは、“おふざけナンセンス” “頭がおかしくなった” って酷評されたらしいです😭

そして、トリップって言ってもLSDトリップ中だったのかもww なにしろジョンはこの映画の翌年の1968年、ジョージは1970年、ポールは1980年(成田で!)、麻薬所持の罪で逮捕されてますからね😰

今作品の見所の一つは、"I Am The Walrus" の歌唱シーン。ビートルズが生演奏を披露してくれますw ジョンがちょっと耳障りに歌ってるけど、彼の曲の中で一番好きです😊

♪ 俺はセイウチ 〜 俺は卵男 〜 ホホホ ヒヒヒ ハハハ 〜 ググッジュブー♪ って、シュール過ぎてなんじゃこりゃですw ラリってる時に作っただけありますねw 詩の中には卑猥な表現があるらしく、BBCでは放送禁止曲に指定されてます😰

ヒッピースタイルで演奏するビートルズ。イントロのドラムが入る所でポールが体をのけ反らせ、リンゴを指差します。かっこいいシーンです😊

サビの ”I am the egg man“ では、ジョンが卵の殻を模した白い帽子を被り、万歳してますw 歌詞に ”policeman“ が出てくると、仲良く手を繋いでリズムに乗っている、4人の人たちによる警察官のコスプレ登場w また、“They are the egg men” を意識した宣教師みたいなおじさんたちが、ジョンと同じ白い帽子 & 繋がった白い法衣みたいのを着て登場します。怪しい宗教に見えなくもないですね😰

サビの ”I am the Walrus" では、ビートルズの4人が、完成度の低いセイウチの被り物で登場したり、演奏したりしますw セイウチの着ぐるみもいますw パンツの色で誰がどのセイウチかわかりますねw ジャケ写はこのセイウチです😆

“フゥー“ ってビートルズの歓喜の叫び声風のコーラスw ラジオのチューニング音w 映像エフェクトの挿入とか……もう楽しく仕上がってます😆

もう一つの見所は、ラストの ”Your Mother Should Know" の歌唱シーン。白いタキシードを着たビートルズの4人が、階段からゆっくり降りて来て、オーソドックスなステップでにこやかに歌います。階段を降りると、女性たちがドレスの裾を翻し、ダンサーたちは陽気にステップを踏んでいます。なぜか婦人警官の一団が出てきて気になるけど、これもまた楽しいシーンでした😆
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