dita

喜劇 女は度胸のditaのレビュー・感想・評価

喜劇 女は度胸(1969年製作の映画)
4.0
@ シネ・ヌーヴォ 48

途中までは女に生まれたことへの諦め、我慢、そんなことばがわたしの中に浮かんでいた。家庭に縛られ、性に縛られ生きるしかなかったのだと。

喜劇の中に見える真理は違った。縛られ続けた家庭をぶっ壊す。コールガールだって人間だと言い切る。女だからじゃない、人間だから言いたいことをきちんと言う。やりたいようにやる。自身にいつまでも残る女に生まれたうしろめたさや甘えに喝を入れられた気がした。

きちんとゲ…リバースするさまとブツを映す映画はおもしろい。人間なんて汚ねえ生き物、吐き出せばいい。言いたいことを言えばいい。所詮他人どうし、壊して作って洗って干して、乾いた汚れを愛せばいい。

「涙とともにパンを食べた者でなければ、人生の本当の味はわからない」昨日の夜も眠れず泣いた。枕のタオルを洗って干した。今日もいい天気だ。生きよう。クソして寝よう。
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