オトマイム

チャドルと生きるのオトマイムのレビュー・感想・評価

チャドルと生きる(2000年製作の映画)
3.7
追い詰められ、ギリギリのところで持ちこたえている女性たちの群像劇。イランの女性が社会的に抑圧された状況がリアルに伝わる。安定しないカメラや、アップとバストショットの多用、テヘランのごちゃごちゃした白茶けた町が映されて、さながらドキュメンタリーのよう。彼女らの緊迫感・悲壮感に胸が痛くなる。

暗くて重くてやるせないし、映像が芸術的という訳でもないのだけれど、他のどんな作品とも似ていない、インパクトのある作品だった。観てよかった。スコアは何を基準にするかでかなりブレるな〜

イスラム圏の女性たちに明るい未来はあるのか?と、どんよりと考えてしまった。