2001年製作のカーペンター作品。
面白いには面白い。しかし何となくパワーダウンしたような。どうしたカーペンター。
考えてみて段々分かってきた。21世紀でこんな安っぽい特撮をやる意味がないんだ。手作りで頑張ったB級映画が面白いのは20世紀までなんだ。悲しいけど。
カーペンターのファンは稚拙な特撮を差して「さすがはカーペンター」って言ってるけど, ほんとはそうじゃないんだよ。俺はむしろ, CGを無茶苦茶に使ってもらって, 「それでもカーペンターだよなあ」てのが見たいんだよ。CGを使ったせいで特殊メイク使った特撮よりも安くなっちまうビデオスルー作品が多い中で, 「おいおい, 要塞警察の頃とちっとも違わねえなあ」ってな1級品でもなくハリボテでもない絶妙なクオリティをCG時代にも発揮してほしいんだよ。それがカーペンター・クオリティってやつだろ?
CGってたしかに便利なんだろうけど「スゲェ」か「ちゃちい」のどっちかしかねぇんだもんな。これからは技術の革新でもっとCGのクオリティも幅が広がるのかもしれないけどさ。でもその頃にはカーペンターはとっくに引退してるんだろうなあ....