菩薩

マイ・リトル・ガーデンの菩薩のレビュー・感想・評価

マイ・リトル・ガーデン(1997年製作の映画)
3.0
ナチス×子供モノのせいか『ライフ・イズ・ビューティフル』に続く愛と感動の名作!なんて言われていた様だが、別にそこまででもない。見つかったら終わりの究極隠れんぼムービー、少年は胸に「ロビンソン・クルーソー」とお供のハツカネズミを抱き、自分の「島」を作り生き延びていく、父が帰ってくるその日まで。11歳の少年にしてはかなり出来すぎたサバイバル術であったが、そんなんもどうやらロビンソン・クルーソーから学んだらしい、イケメン天才児が過ぎる。前半1時間はサイレント?って思うくらい台詞が少ない、ひたすら隠れてはギリギリセーフ!みたいな描写続くのでハラハラする。後半ようやくストーリーが動き出し、また壁一枚隔てたまだ迫害が始まっていない地域に足を踏み入れてからは世界がぐんと広がるし、すんごいめんこい少女に恋心抱いちゃったりもする。それでも彼は父との約束を守る為、その場に居続ける事を選択する。ラストはかなりあっさりし過ぎちゃって拍子抜けだが、ハッピーエンドで優しいお話である。原作者の半自伝的作品らしいが、流石にだいぶ盛ってんだろこれ。
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