回天の乗組員の訓練と出撃前、実際の出撃を追った作品で、怖そうな題材だけど、比較的淡々としていて(でも悲しみや恐怖などは伝わってくる)、最後まで見ることができた。
出撃前の岡田英次と加藤嘉のやりとりや…
海版の特攻隊の話。空の特攻隊の話は数あれど、人間魚雷にスポットを当てた話は珍しく、ある意味で感心しながら観てしまった。本当に魚雷に人が乗って操縦するんだ、とか、なかなかコントロール効かないし乗る意味…
>>続きを読む戦後10年しか経っていないからか、監督が海軍出身だからか、戦中軍部の描写にただならぬリアリティがある。
太平洋戦争の末期、海軍は必死必中の人間魚雷回天の特別攻撃隊を編成。嬉々として「回天」なる特攻兵…
春日武彦氏が言及しており、気になって観た。
出撃間近となった人間魚雷隊員たちの群像劇。隊員たちが国への忠誠心と生への未練に引き裂かれる様子や、死を前にして深まる友情、親や恋人への思慕など、大方の手堅…
敗戦から10年たった1955年に公開されている。人間魚雷などという非道でただただ馬鹿々々しい作戦によって国家に自殺を強要された戦争被害者の若者の苦悩の物語。彼らは軍神でも英霊でもなく死を目前にして激…
>>続きを読む航空機での「特攻」もそうだが、人が操縦すれば目標に到達できると思うのは間違いである。
人間魚雷にいたっては、目標と合流するであろう位置までストップウオッチと計算での予測走行である。
当たるはずがな…
先の大戦で如何に不完全な作戦の中の為にいかに命が粗末に扱われたかという事を示す題材として、欠陥だらけの回天は非常に分かりやすい。
特攻隊員は死への恐怖のみに限らず、自分の死を正当化するための理由を…
新東宝の優れたプログラムピクチャー。
さすがは職人監督・松林宗恵で、会話の撮り方、音楽の使い方、いちいちツボを押さえてて見応えがあります。
中盤の木村功-津島恵子の会話シーンなんかは素晴らしいと思い…
終戦からわずか10年後に作られた作品。原作者、監督、そして俳優の中にも先の戦争に実際に出兵した人たちがいる。そんな中で作られたこの映画は有り余る重みを持ち、深く胸に迫るものがある。日本人である以上、…
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