pauh

何がジェーンに起ったか?のpauhのネタバレレビュー・内容・結末

何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

白黒でも強烈なインパクトのあるベティ・デイヴィスの恐ろしさが印象的で、狂気すら感じる程の嫉妬に狂った醜悪さに震えました。
姉が自由に歩けないのをいい事に食事を抜いたり外界との連絡手段を絶って後に括り付けたりと虐待だけに飽き足らず、見られた事でメイドまで殺したりと暴走っぷりが凄かったです。
ただ酔った勢いで押し掛けたエドウィンがジェーンを押しのけて姉の部屋に行き、その後も爆走し飛び出して行くという、ジェーンに勝る暴走っぷりでシリアスなシーンの筈が面白くて笑ってしまいました。
しかしあれだけ姉を追い詰めて起きながら、いざとなれば姉に泣きつく異常さや子供のように振る舞う姿がなんだか哀れで、あれほど憎たらしかったジェーンが海岸で無邪気に遊ぶ姿にはなんだか胸が痛みました。
警官に声をかけられた事でかつてのパパとのリハーサルのように海岸で人に囲まれるラストも、嬉しそうに踊るジェーンが痛々しく、哀れなエンドでした。
姉の告白に結局似た者姉妹かと納得させられる、ベティ・デイヴィスの怪演に圧倒される作品でした!
pauh

pauh