逃げるし恥だし役立たず

グッドフェローズの逃げるし恥だし役立たずのレビュー・感想・評価

グッドフェローズ(1990年製作の映画)
4.0
マフィア作品にありがちな成功と破滅、ロマンと哀愁の物語。それに加えて全員が狂っている。ゴッドファーザーとは似て非なる作品。秀作。本作の方が娯楽作品として上手く纏められおりテンポも良い。
トミー(ジョー・ペシ)の圧巻のキレ具合、ジミー(ロバート・デ・ニーロ)とポーリー(ポール・ソルビノ)の底知れぬ不気味さ、だが一番は狂気に流されて踊り続けるヘンリー(レイ・リオッタ)だろう。アウトローには金も女も、地位も名誉も、夢も命すらも幻なのだ。派手に踊り続けた後は破滅しかない。喧騒の中で栄華を極める前半から落ち目になってゆく後半への展開が良い。ヘリコプターの追跡をうけながら緊迫の中でラストを迎える。
音楽も素晴らしくガールズポップからブルースなど当時の流行を抑えている。二回目は音楽も楽しんでいただきたい。