ばーとん

血ぬられた墓標のばーとんのレビュー・感想・評価

血ぬられた墓標(1960年製作の映画)
4.3
冒頭の魔女殺し、霧と森と火のコントラストが完璧。ベルイマンが撮ったと言われても信じそう。表現主義風の陰影の付けかたも恐ろしいほど様になってる。少女が明るい酒場を出て森の中に入っていくと、周囲がたちまち不穏な闇に変化していくのを、少女のワンショットのみで見せきる撮影に感動。馬車が走る場面を映画中で唯一のスロー映像で幻想的に撮るセンスの素晴らしさ。物語も面白い。モンスター系の映画では珍しい群衆の蜂起からの結末が、まるで「M」。マリオ・バーヴァ初めて観たけど、これ傑作だ。
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