プペ

血ぬられた墓標のプペのレビュー・感想・評価

血ぬられた墓標(1960年製作の映画)
3.4
″古典的名作″として、名高い本作。
そんな作品ゆえ、どう紹介しようか悩む所だが、多分どんなに言葉を尽くしても伝わらないというのが本音だ。

「観ろ」、としか言えない。
それほど視覚に訴えてくるのだ。

この作品が求める演出のために駆使される特殊技術の数々。
ワックス、照明トリック、といった、原初的なそれは工夫を凝らし、安易なCGでは到底敵わないフィルムの中のそこにあるという、絶対的な存在感を画面に生み出す。
一方で、肝心の物語はさすがに時代を感じさせるシンプルさは否めない。
だがそんな王道的な物語こそが本作がこれまで愛された理由の一つではないだろうか。
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