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ストリートファイター II MOVIES STREET FIGHTER!!のkanacoのレビュー・感想・評価

3.5
格闘ゲーム『ストリートファイターII』のキャラが勢ぞろいするアクション・アニメ映画。総帥ベガ率いる犯罪組織シャドルーの企みを阻止するためストIIのファイターたちが立ち向かう。お馴染みのキャラたちが活躍するのが何よりも楽しい、単純明快・頭空っぽで見るキャラクタームービーといった感じ🤭✨(140文字)

****以下ネタバレあり&乱雑文****

◆あらすじ◆
自分より強い奴を求めて旅をする寡黙な日本人格闘家のリュウがムエタイの使い手・サガットを倒してから数年後。総帥ベガ率いる犯罪組織シャドルーが暗躍し、各地でテロ活動を起こしていた。シャドルーの動きを阻止するためインターポールの女刑事・春麗はアメリカ空軍の少佐ガイルに接触し捜査協力を申し出る。一方、洗脳によって優れたファイターを配下にしていくベガは、新たな素材としてリュウに目をつけていた。そしてその目的のため、まずは彼のライバルかつ親友のケンに接近して洗脳をかけようとし…。

❶ 有名格闘ゲーム『スーパーストリートファイターII』のキャラをアニメ映画化!

『ストリートファイター』シリーズはカプコン制作の対戦型格闘ゲームです。私は格闘ゲームをしないし、周りにも入れ込んでプレイしている人はいなかったので、うちにあった格闘ゲームは『ストリートファイターII 』くらい(一応『バーチャファイター』もあったけど、さらにやった記憶がない…😑)。コマンドなんて分からないから、でたらめにガチャガチャ押して遊んでいた子供時代。対戦相手から遠い距離で謎に昇竜拳が発動させたり、なんかよく分からないけど百裂張り手と百裂キックだけ出せましたね(たぶんボタン連打で出る技だから🙄💦)。

本作は家庭用版『スーパーストリートファイターII』の発売とあわせて劇場公開されたとのこと。総帥ベガが率いる犯罪組織シャドルーの企みを阻止するために、ストIIのファイターたちが立ち向かう日本のアクション・アニメ映画です。

私の知る限りでのストIIのメンバーは(出演時間の長さはバラバラなるも)全員出てきたように思いますが、リュウ、ケン、春麗、ガイル、ベガを中心に物語が進みます(なぜか終盤になってエドモンド本田が「わし初めからいましたけど?」みたいな顔して混じっていたけど…😂)。ファイターを洗脳して自分の手駒を増やしながら世界征服を企む悪の総統ベガの大作戦と、そんなベガに狙われたリュウとケンのブロマンスに近い友情物語と、今にも恋愛が始まりそうな春麗とガイルの〈ベガ絶対許さないぞ協定〉の行く末がストーリーの主軸という感じ🤔

なお、ストⅡには出てこなかったフェイロン、ディージェイ、サンダー・ホークも普通に出演していたからストⅡという範囲ではないのかも(無知)。彼らが出てくるのが『スーパーストリートファイターII』なのかな😀❓

まるで少年マンガのようなテンション。王道ゆえになかなか熱かったです。単純明快なので頭空っぽで見ることができる(というか見るべき)作品で、終盤の良いところでさらに盛り上げるためにかかる篠原涼子の『恋しさと せつなさと 心強さと』の楽曲もイイ感じ!何より懐かしい!

❷何が楽しいってやっぱりキャラクターたちです!

本作はストーリームービーではなくキャラクタームービーだと思います。

ゲームキャラクターたち…リュウ(日)、ケン(米)、エドモンド本田(日)、春麗(中)、ブランカ(伯)、ザンギエフ(露)、ガイル(米)、ダルシム(印)、バイソン(米)、バルログ(西)、サガット(泰)、ベガ(-)たちが、ちゃんとストリートファイトするので、どの対戦カードで出てくるかワクワクしますし、人数が多いのでコンスタントにキャラが初登場してきます。また、

リュウ&ケンで言えば、竜巻旋風脚!昇竜拳!!波動拳!!!

などなど、格キャラクターがお馴染みの技をアニメにて地で言っている感じもテンションがあがります。

ストⅡの中で一番好きだった春麗が表情豊かで性格も明るく可愛かったです。男性陣は皆揃って戦闘狂、もしくはスカしたようなキャラクターばかりで、ちょっと飽きてきたところに〈オモシロおじさん〉なエドモンド本田VSダルシムさんのストリートファイトがコミカルで普通に笑ってしまった。ダルシムさんってやっぱり存在がズルくない?😂ブランカさんとザンギエフさんが仲良くケンカしているのも良い。ただああ見るとブランカさん、ただのケモノ…(ピカチュウみたいな発電していたけど…)🙄⚡

❸少し「むむ?」と思ったのは2点ほど。

春麗があからさまにお色気を全乗せ(キャミィちゃんはチョロッとしか出番がない)。わざわざシャワーシーン入れて全裸でバストとヒップを映して、対戦相手はバルログにして服を切り刻ませて、虐めて、それで春麗なのでもちろん足技で対抗しますが、足技ほぼ全てで見事にパンツが丸見え。春麗が…というよりかは制作陣からの「見せてんのよ😏✨(キリッ)」を感じて「うっわ😑」とはなる。

本作はガイルと春麗が主役であればどう考えても男女の関係になりそうな描き方だったのも時代かなぁ…と。今、女刑事とアメリカ空軍の少佐男が仕事のパートナーになる演出をするならば、春麗のお色気も2人の関係性もこうは描かれないかもしれないな…と思いました。

でもまぁ、この春麗をみてドキドキ・ワクワクして“良い思い出”とした少年たちがたくさんいたかも知れん。それはそれで否定しませんが🤔

なお、春麗を苛めるためだけに出てきたようなバルログ兄さん。仮面の下の顔を始めて見たけどイケメンだった…。ただのイケメンの超闇深そうな変態さんだった…😶

もう1点。主役のリュウのキャラクターの薄さですかね。たぶん、リュウはプレイヤー自身を投影するからあまり設定づけがないのかな…と。結果、なんか知らんがただ強い奴を探して旅している、やたらと〈ケンとキャッキャ仲良く修行した少年時代〉を回想しがちな、超強い寡黙なにーちゃん…ってくらいしか情報がない。友達、ケンしかいないのかな…。寂しいのかな…とか思っちゃった🤣こういう映画だと自己投影型の主人公の演出って難しいところですね🤔

🌀🐝「それにしても個性が強すぎるベガ総統。自分のこと「ベガさま」って呼んでいるし(その一人称やばくない?)、ずっと宙に浮いているし、その浮いていることに何故か絶対のプライドもっているし(数センチでも浮いていたい志をお持ち)、デフォルトが白目だし、戦闘だって言っているのに延々とテレポートしているし、クセが強すぎる。悪の総統ベガさまは無論恐ろしいですが、もしかしてキャラクターとしては〈オモシロおじさん〉枠なのか??🤔✨」
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