この日活映画「紅の流れ星」は、それまでの石原裕次郎や小林旭が演じていた主人公が、まともすぎて、つまらなくなるくらいに思える、そのチンピラぶり、軽薄さが際立っていた。
カンカン帽のずらしたかぶり方、…
もう二度と帰れない東京への郷愁を回数券の切符とともに胸に秘め、神戸で気だるくその日その日を生きる渡哲也の甘えん坊だけどキザで格好いい生態がこの映画の最大の魅力。本作の主人公のようなアンニュイさと饒舌…
>>続きを読む故林美雄がベスト1に推奨しただけの事はある。神戸出身の名匠舛田利雄は、名作「赤い波止場」をブラッシュアップして、洗練されたアクション映画の傑作に仕上げた。渡哲也の「東京流れ者」からの進化は素晴らしく…
>>続きを読む日活