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花様年華のsuzuのネタバレレビュー・内容・結末

花様年華(2000年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

知的で、精神的に成熟した大人ふたりの話、とても美しかった ちまたの騒がしく幼稚な恋愛物語はあんまり魅力的に感じないけどこれはとっても良かった…
音楽、衣装、色づかい、画角のとりかた、長すぎる間の取り方など、映画って総合芸術だなあ〜!と分からせられる、濃い赤色がぱっと輝く魅力的な作品 微細な部分は忘れてしまっても、この圧倒的な空気感のことを(まさしくthe mood for loveを…)折に触れて思い出すだろう
これでトニーレオンがカンヌをとったらしいが、マギーチャンではなく!?とさすがに思った 彼が良くなかったわけではなく彼女が良すぎたのだが、これでも男性に賞がいくのはなんだかなあ

蛇足:ぼーっと観ていたのでシンガポールのシーンからよく分からなくて説明を読んでしまった スマホがある今とは違うかもしれないけど、そんなに運とタイミングに全てを賭けなくてもいいのに…とか思ってしまった(そこまで行ったのに会えるまでなぜ待たないのか、みたいな筋の通らない情緒がわからないので、こういう筋書きはわたしには書けんなあとしみじみ思う)物語としての美しさはこの終わりで完成していた気もするので、もちろん創作としてはよいのだけども
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