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花様年華のayukaのネタバレレビュー・内容・結末

花様年華(2000年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

うわああああ、すべてのショットが完璧すぎる。構図、色、ライティング。
食事のシーン、お皿のショットにもうノックダウンされましたね。美しすぎて、巧みすぎて、感動のため息ものでした。
ひとつのショットで、直接的な描かれ方をしてなくても全て伝わる。それどころかもっと深いところまで映し出している。
友達とこの映画みてて、見終わった後に話したんだけど、時間軸がとびとびなのに最初は戸惑ったけどそれこそ記憶なんだよねって。指摘されなきゃ気づかないほどに微妙な時間軸の違い。コスチュームに注目すると違う日だと分かるのだけど。
触れることができない2人だけの記憶をつなぎ合わせてる感じ。
最後のシーンの意味、なぜカンボジアなのだ?あの子どもの僧侶の意味は?と色々疑問があったけど、あれもまた僧侶の子の記憶なのかなあと。”ああ、男の人がなんか穴に向かって話してるよ”って。あの男の子はチェン氏を見て何を思ったのだろうか。世の中はみんなの記憶と視点で溢れているね。
秘密を閉じ込めた穴から新しい生命が。これもまた何かのメタファーかな。
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