ドローンがない時代にどうやって撮影したの?って思う、市民ケーン並の芸術的なオープニングに、オーソン・ウェルズ全開のフィルムノアール。
メキシコの国境付近を舞台に、メキシコ人の麻薬捜査官とアメリカ人の老刑事との確執。
メキシコ人ヒーローは変な黒塗りをしたチャールトン・ヘストンで、老刑事の元カノも変な黒塗りのマレーネ・ディートリッヒ。
どちらもメキシコ人に見えないし、スペイン語を話すシーンも少なく、当時のハリウッドなら仕方ないのかもしれないけど、ちょっと変でした。
麻薬捜査官の新婚妻はジャネットリー。サイコのショートカットのイメージしか無かったけど、ミディアムヘアで相変わらずトンガリおっパイブラがセクスィーです。
悪徳刑事はガバザハットみたいなオーソン・ウェルズで、見るからに悪くて汚くて悲しい刑事を熱演。
他にもカツラがズレてる怪しいメキシコ人や、ホテルの夜間担当の人とか濃いキャラが続出です。
ヘンリー・マンシーニの音楽やメキシコぽい(ジャンル的にはキューバンだけど)パーカッションも楽しめました。