ヘッギー

ソラニンのヘッギーのレビュー・感想・評価

ソラニン(2010年製作の映画)
5.0
「死んだ彼氏が遺した曲を彼女が歌う」

あらすじだけ聞くとありがちで薄い内容に聞こえますが、この映画は言葉にできない魅力が詰まってる。

寝ぼけてるとはいえ無責任な言動をした種田くんに衝動的に仕事を辞めた芽衣子。どっちも未熟だな~、と思いつつ共感してしまうのは未だに私も半人前だからかな。
(原作で芽衣子が「社会人に向いてない。毎日社内で一人我慢大会してる気分」と言ってたけど、ホントそれ)

24歳はまだ若者。でもあと1歳でアラサーの仲間入り。
行動に移せない種田くんの気持ちもわかります(歳を取るとわかる種田の甲斐性のなさ 笑)。

種田君が死ぬ直前の「本当に?」「本当に?」は未だに胸が締め付けられる。
芽衣子がテレビ壊すシーンも苦しいけど好きです。

宮﨑あおいは最高に可愛いし高良健吾君もカッコいい。サンボマスター山口さんの演技もすごく自然だし、ビリーの桐谷健太なんてもろ良いやつだし、ソラニンの歌詞も原作とほとんど一緒だしアジカンのメロディも芽衣子の歌も最高。まぎれもなく実写化成功でしょう。

ビリーは幸せになってほしいけど片想いのままなんだろうな。

原作も含めてこの映画大好きです!!
ヘッギー

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