あんぱん

ソラニンのあんぱんのネタバレレビュー・内容・結末

ソラニン(2010年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

生きてるって感じがした。

花火のシーンの台詞が印象に残った。「今の私たちはいろんな無視の上に成り立ってる、けど私たちはそんな中でも何かを目指して生きなければいけない」私もそんな経験あるなあと
でもそんな無視とか見ないふりの上に成り立った楽しいとか幸せでも、過ぎた後で振り返っても大切な忘れたり捨てたくしたくない思い出とか気持ちとして生きてるんだと思う

別れ話を切り出した後の夜、お互いに愛しいって思いあってても本当にお互い苦しくて、どうしたらいいか分からなくて、抜け出したくて、でも離れたくなくて抜け出せなくて、
側から見たらしょうもない依存でも、当人からしたら苦悩で、愛で、どうしようもなく愛しくて、

無くしてから初めて気づくものってほんとにありふれててしょうもない感情で、美化や期待も含まれてるかもしれないけど、それでもそれに酔わずに強く生きてる姿が本当にかっこいいし素敵だった

哀しさとか寂しさとか、憤りとか後悔とか、そういうものを正のパワーに変えれる人はすごい

今、私はこれでいいと思った
ていう終わり方が好き
全部ひっくるめて足し算引き算の答えが正しくなくていい、明日しんどくなっても今日こうやって思てたら、明後日それでもいいじゃんって思えたら生きていけるんだと思う
そんなちっさな毎日の繰り返しでもいいから、きっと続けた先が人生で、生きてるって思える毎日ならそれでいいと思った。
あんぱん

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