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KAMIKAZE TAXIのkazu1961のレビュー・感想・評価

KAMIKAZE TAXI(1995年製作の映画)
4.2
🔸Film Diary————————————————-
▪️本年鑑賞数 :2021-467
▪️#死ぬまでに観たい映画1001本 ※※※/1001

🖋この作品面白いです。いわゆる隠れた名作という作品ですね!!わたしも知らない作品ですでした。そうなんです、本作Vシネマ・OVとして製作され、東京ファンタスティック映画祭で絶賛され、ビデオ発売後にロードショー公開された経緯を持つ作品なんですね。

🖋全体を流れる雰囲気、世界観がとっても好き。低予算で、監督の演出と俳優の演技で魅せていくところはどこかATG作品のような匂いもします。組に追われるチンピラ(高橋和也)とペルー育ちの日系人タクシー運転手(役所広司)の奇妙な友情と復讐の旅を描いたバイオレンス・ロードムービーで、169分の長尺ながら物語はスピーディーにパワフルに展開されるのであっという間に見れてしまいます。そしてエンディングも最高(笑)です!!

🖋とにかく俳優陣が素晴らしい。役所広司とミッキー・カーティス、とりわけ日系ペルー人のタクシー運転手を演じる役所広司が素晴らしく、ペルー訛りの日本語の台詞を駆使しながら在日外国人の悲哀を醸し出した演技が圧巻です。そして組長・阿仁丸を演じるミッキー・カーティスの凄みとコミカルさも秀逸。これらの俳優陣を原田監督のオリジル脚本で見事にワイルドに演出しています。

🖋さらにペルーのアンデスを想起させるノスタルジックな音色が印象的なケーナを使った音楽が感情を掻き立てます。在日外国人問題、新興宗教問題、悪政治家など日本が内包する様々な問題提起も行われて、完成度の高さ、評価の高さからOVからロードショー公開されたのも納得の作品です。

😌物語は。。。(参考:JAIHOより)
暴力団の下っ端として悪徳政治家、土門に女を世話する仕事を任せられた達男は、土門が原因のトラブルから、組長に恋人を殺されてしまう。土門と組長への復讐を誓った達男は、土門の隠し資金強奪を計画するが失敗、組から追われる身となる。やがて、逃亡を続ける達男は、ペルー育ちの日系人タクシー運転手、寒竹と運命的な出会いを果たし、2人の奇妙な復讐の旅が始まる…。

🔸Database————————————————-
🎥邦題 :『KAMIKAZE TAXI』
原題(英題):※※※
🎥製作国 :日本
🎥初公開 :1995
日本公開 :1995/04/29
🎥上映時間 :169分
🎥受賞 :※※※
🎥監督(製作):原田眞人
脚本 :原田眞人
原作 :※※※
撮影 :阪本善尚
音楽 :川崎真弘
出演(声優):役所広司、高橋和也 、片岡礼子、ミッキー・カーティス、内藤武敏

🔸Overview (映画. comより)———————
組に反旗を翻した若いチンピラと、彼と逃亡を共にするペルー育ちの日系人との交流を描くロードムーヴィー。『復讐の天使/KAMIKAZE TAXI』のタイトルでOV作品として既に発売されていながら、スクリーン上映を望む多くのリクエストに応え、劇場公開となった。監督・脚本は「ペインテッド・デザート」の原田眞人。撮影は「家なき子(1994)」の阪本善尚が担当している。主演は「極東黒社会」の役所広司と、「平成無責任一家 東京デラックス」の高橋和也。ミッキー・カーチスが本作でキネマ旬報助演男優賞を受賞している。東京国際ファンタスティック映画祭'94正式出品作品。95年度キネマ旬報ベストテン第8位。(R指定)
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