マーくんパパ

市街のマーくんパパのレビュー・感想・評価

市街(1931年製作の映画)
3.2
密造酒ギャングの組み内に取り込まれた若者キッドが恋人ナンと組織を抜け出るまでを描く暗黒街映画。情婦の奪い合いに終始する展開では暗黒街の不気味さは感じない。ボス殺しの始末の悪さ、命を狙われる2人の危機脱出は007張りのカーアクションによるものetc都合のいい展開多い。敢えて制作意図を紐解けば、時は禁酒法と不況真っ只中のギャング全盛期、本物ギャングを刺激しすぎない程度の女トラブルに限定して恋の成就の為そこから抜け出せる夢と希望を庶民に持たせる娯楽性を醸し出した作品だと理解しました。