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デモンズ3
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『デモンズ3』に投稿された感想・評価

horahuki

horahukiの感想・評価

3.9
理解できないものは悪魔!

ミケーレソアヴィによる『デモンズ』シリーズ三作目。もともと『デモンズ2』の正式な続編として企画されていたもので、ランベルトバーヴァが降りたためにソアヴィが脚本に大幅な変更を加えて仕上げたもの。だから続編でありながら続編じゃないという微妙な立ち位置の作品。そう考えると、映画館→集合住宅→教会とソリッドなシチュで悪魔が大暴れするという最低限の『デモンズ』らしさは確かに受け継がれているのがわかるね!

中世、ドイツのテュートニック騎士団が村人全員を悪魔崇拝者だとして虐殺。死体を地中に埋め、復活することがないように真上に教会を建てた。そして現代。教会司書として新しく赴任してきた男エヴァンは壁の亀裂から古い羊皮紙を発見。フレスコ画を修復するために出入りしているリサと協力して謎を解いていくうちに、教会の地下に眠る「悪魔」を呼び覚ましてしまう…。

それによって建築家が仕込んだ教会の防衛機能が発動。悪魔を外に出さないように教会の唯一の出入り口が塞がれる。悪魔は中に残された人々を取り込み、教会内がカオス状態になっていく…って流れ。でも外では「教会の鐘が鳴らせない…」って焦ったババアが「良いものあるじゃん♪」なノリでジジイ(夫)の首チョンパ。その生首使って鐘を鳴らしたりと外もカオスだった🤣

作中の神父の言葉にもあるように、「理解できないものへの拒否反応」が悪魔を創り出してしまうといったお話で、プロローグの騎士団による大虐殺シーンは、ドイツ舞台ということもありホロコーストを思い起こさせるものとなっている。「理解できないもの」に対する「侵略」として真上に建てられる教会は『エクソシストビギニング』や『Dominion』にも共通して描かれており、侵略者が自らの過去の過ちを臭いものに蓋をするかのように隠蔽する行ない。

だから、悪魔崇拝者とみなされて罪もなく虐殺された者たちが悪魔となり、現代に生きる罪のない者たちにまで見境なく復讐していく…みたいにどうしても見えてしまうので脚本が支離滅裂だと叩かれているようなのだけれど、それは本質とは少しずれていて、「理解できないものへの拒否反応」が結果として誰も望んでなどいない悪魔という既に個々人の手を離れ制御不能となった集合体的悪を創り出してしまうこと自体への批判として機能しているので、それほど破綻はないと思う。そして人々がひた隠しにする、あるいは見て見ぬ振りをしつづける「過去の過ち(ナチス)」を全て知った彼女の悪魔的笑みのダークヒーロー感がもたらす崩壊のカタルシスが素晴らしい。

カオスな内容とは裏腹にデザインがエレガントで、グロゴアで魅せるよりもアートに対するソアヴィの美意識が全開に発揮されてるのが前二作との印象の差に繋がってるように思う。まあ2は見てないのだけど!😂冒頭から騎士団と交互にフクロウを写すあたり、ソアヴィらしいし、騎士のヘルメットから十字架のバイザーを通して村人たちを追うPOVのような演出は、それだけでも印象的なのに、十字架という象徴によって視野が狭窄していることをも伝えるもので本当流石としか言いようがない。ポランスキー『反撥』(というかシュールレアリズム的手法)『ローズマリーの赤ちゃん』、『アサイラムオブサタン』に留まらず、『インディジョーンズ魔宮の伝説』っぽさまで出してくるあたりカオス感も相当マシマシになってるんだけど、最後まで主人公不在ってのもまたぶっ飛んでて凄い!他のソアヴィ作品以上に人を選ぶ映画だと思うけれど、面白かった!
琉太

琉太の感想・評価

1.8
ダリオ・アルジェント関連らしい雰囲気のあるゴシックホラー
音楽がキース・エマーソンにゴブリンと期待通りに素晴らしい
教会の外装も内装も重厚感あり観光したくなる
いきなりバケツ風ヘルメット被った騎士団が悪魔の村だと言い大虐殺して村人を埋め現代へ
教会の悪魔対策で出入口が自動的に塞がり密室ホラーへ
しかし盛り上らないうちにエンディング
ミケーレ・ソアヴィ監督。
ダリオ・アルジェント製作、脚本。
アーシア・アルジェントは番人の娘役。
主役じゃないけど、重要なキーの役目。まだあどけなさが残り、ピュアな魅力で可愛らしい。
他にも同監督の『アクエリアス』のヒロインだったクピスティも出てます。
あとおなじみフクロウも。
フクロウってなんの象徴なんでしょうね。
他にも音楽担当がキース・エマーソンとゴブリンのタッグと、集結した人たちはお馴染みな感じです。

教会に新しく赴任してきた司書が見つけた羊皮紙。彼はアーク(聖櫃)から奪われた宝物が大聖堂の下に隠されているのではないかと羊皮紙の解読にやっきになる。
そして、お約束の「見るなのタブー」を破ることで、大聖堂がロックされます…

ここでは神の元にいる人たちが正しい人たちとしては描かれてません。
ただ一人の例外、危機を打開しようとする神父を除いて…。
(すみません、追記で。
神の元…は大聖堂に仕える人たちの事です。
大聖堂を訪れていた一般の人たちなどには罪ありません!言葉が足らず、すみませんでした😱)

光があるから影が出来る。
神がいるから悪魔もいる。
これは、アンソニー・ホプキンスのザ・ライトでも感じられた事。

厳かな教会を一歩出るアーシアが町を彷徨うと、バックにロック(音楽のロック)が流れ出し、現代の時が動き出すかのよう。
この現代都市の中に、中世紀の記憶を持つ大聖堂があるっていう対比が面白い。

この後に『デモンズ4』を経て、傑作『デモンズ95』を撮るんですね。
阿鼻叫喚のデモンズ1と2(別の監督さんです)に比べると、どうしても地味な印象。
残酷描写も控えめです。
でも、この悪魔崇拝を描いた雰囲気が好きです。
具現化された悪魔の姿もクトゥルフの影響を強く感じます。
人と怪物が融合してグネグネ巨大化したものとか、カサゴの怪物みたいなのもいました。
もともとランベルト・バーヴァ監督(お父ちゃんのマリオじゃないです)の『デモンズ』も悪魔というよりもクトゥルフを強く意識して作られたもののそう。
教会内部に閉じ込められる設定はやっぱりデモンズですね。
(またまた追記…これは本家デモンズシリーズでは無いって話です)

『デモンズ3』に似ている作品

ビヨンド 4K レストア版

製作国:

上映時間:

87分

ジャンル:

3.5

あらすじ

古びたホテルの地下に隠されていた冥界と現世を繋ぐ扉をめぐり、無気味で凄惨な事件が巻き起こるスプラッターホラー。ルチオ・フルチが得意とする“地獄門の決壊”テーマの一本。ルイジアナにある屋敷を…

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