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千の顔を持つ男のlemmonのレビュー・感想・評価

千の顔を持つ男(1957年製作の映画)
3.6
ロンチェイニーの伝記。
最初、御贔屓キャグニーは童顔だが流石に歳を取りすぎてるかなあ、、、
、、、と、思っていたが途中から気にならず。
素晴らしかった。


聾唖の両親を持つチェイニー。
そのことで子供時代にいじめられたり、婚約者とぎくしゃくしたり、時代が時代だったのか、彼自身もあまりオープンにはしてこなかった。

両親への葛藤はなかったか?
初婚は妻が16歳であったのに厳しくないか?
彼自身も隠していたではないか。。。
前半はチェイニーの善人っぷりがかえって嫌らしく思えたが、妻との確執から徐々に人間味を帯びてきてからは、共感もできるようになってきた。


初婚の妻ドロシーマローンと、2番目の妻ジェーングリア。
この2人との関係性をもっと深掘りして欲しかったなあと思った。
マローンは若さ故の苦労、グリアの聖母的な懐のデカさと、チェイニーがそれぞれの妻との相対する関係性がまた興味深かった。


全編要所要所で手話による会話が。
話すことというより、伝えることの大切さ。
手段は何でもよいのだ。


なかなかでした😊。
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