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姉妹(きょうだい)のseapony3000のレビュー・感想・評価

姉妹(きょうだい)(1953年製作の映画)
5.0
姉ふたりのお婿さん探しでしゃしゃり出る中学生?高校生?の末っ子ポッポちゃんこと美空ひばり。男女の気持ち1ミリも察せず延々勘違い良かれと思ってお節介キューピットする美空ひばりがズレまくりで果てはサイコパスにしかみえない恐ろしいホームコメディ……展開がヤバすぎて怖い。可愛いニット帽で優しい犬の獣医の父・笠智衆、助手は次女でビッチ気質な淡路恵子。かっこいい若杉雅夫と同僚の建築士で長姉・津島恵子。お母さんは沢村貞子。姉ふたりの恋路をメチャクチャにして叱られた後に怖いお面つけてひばりミュージカル。ひばりの思春期パートに枠取りすぎて、若杉がついに津島恵子と結ばれるかと思いきや、まさかの津島恵子の自己犠牲〆。まったく理解できないわ精神衛生に悪すぎて気が狂いそうになる100分。なんなんだこれは。橋田壽賀子はマゾなのか。笠智衆宅のキッチンがモダンすぎてビビるし、女たらしの井沢一郎の愛人・望月優子のお宅もハイセンス。田舎くさい女中が丸ごと出す林檎、沢村貞子はカット林檎に砂糖まぶし。やたらと出てくる林檎はなんの隠喩?犬の交尾妊娠をアレだアレだで家出娘を捜索の多々良純。優しいけど心配は口だけ見守る担当いつもの笠智衆。コメディかと思いきや津島恵子だけはやたらとシリアスだったりバランスも最後まで掴めずにモヤモヤを増長させたまままハッピーエンドの体で終わる。あまりにも気持ち悪すぎる…けどすごい面白かった。なんなんだこれ。そして厚田。早急に初期橋田壽賀子か岩間鶴夫作品がみたい。
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