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鏡の中のマヤ・デレンの一のレビュー・感想・評価

鏡の中のマヤ・デレン(2001年製作の映画)
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友人の結婚パーティーに招待されたマヤ・デレンが機嫌損ねて台所の冷蔵庫を持ち上げ壁にぶん投げたとか、マヤに呪いをかけられて病気になったとかいうブラッケージの話ウケた。で、彼女のその二面性・複雑さこそが美しいと。個々の作品の解説はもちろん、ヴードゥーとの関わりがすごい興味深い。ハイチの寺院で「頭を"洗浄"されて強くなった」という。デレンがハイチで撮影した未完のドキュメンタリーは彼女の死後、三番目の夫イトウテイジによって作品化されているらしいが、今作中でも少し見られるヴードゥーの儀式の激しさに驚いた。どうでもいいけど『午後の網目』にも出ている2番目の夫アレクサンダー・ハミッドのめちゃモテエピソードも面白かった。
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