MCらんた

時空の旅人のMCらんたのレビュー・感想・評価

時空の旅人(1986年製作の映画)
3.0
話のスケールは意外に小さいんだけど、それでも角川アニメの大作っぽいスペシャル感があって楽しかった。なんか贅沢な感じがするんだよね、80年代角川アニメ・・・
まぁそれにしても話は未来から来たジロ少年に完全に巻き込まれて主人公たちは実質ほぼ何もしないし、未来から逃げて来た理由もどこに向かってるかも終盤まで明かされないので(というか"何処に向かっているか"は最後まで不明。未来から追手が来てるのに過去方向に逃げてどこにも逃げようがない気がするんだけど・・・)、キャラクターのモチベーションがぜんぜん分からないので、作品自体が何処に向かってるのか終始不明なんだけど・・・
ジロが管理社会の未来から逃げて来たことが分からないから、一方的に片道切符の時間旅行に巻き込まれてなんで主人公たちはそんなに少年に肩入れ出来るのか良く分からないし、未来側も時間管理局と歴史修正側で一枚岩じゃないことが終盤で急に明らかになって、しかもジロが「未来は悪い未来だからいっそ歴史修正側に肩入れしよう」と急に独断で裏切っていくらなんでもな感じなんだけど、まぁでもなんかそういう理屈はいいやとなる良い大味さは確かにあった。

完全なるとばっちりで時空の狭間に飛ばされた森蘭丸が最初から戦時中に居たから歴史修正は予め失敗する運命だった。というオチはまぁ分かるんだけど(まぁ分かったところで・・・)。そう言えば、信長が統治する日本を作るとなんで未来で核戦争回避になるのかもバタフライエフェクトでしかなくて全く分からないな・・・
MCらんた

MCらんた