課長とヒロシ

時空の旅人の課長とヒロシのレビュー・感想・評価

時空の旅人(1986年製作の映画)
3.2
課長(以下課):1980年の『復活の日』から始まって、1989年の『花のふる午後』で終わる、80年代はまさに「角川映画の時代」とも言っていいと思うが、そのなかにはアニメも10作入ってるぞ。

ヒロシ(以下ヒ):『セーラー服と機関銃』(1981年)、『時をかける少女』(1983年)、『里美八犬伝』(1983年)、『ぼくらの七日間戦争』(1988年)など時代を彩る作品多数ですが、アニメも『幻魔大戦』(1983年)、『カムイの剣』(1985年)、『迷宮物語』(1987年)、『宇宙皇子』(1989年)などなかなか珠玉です!、、アニメは出崎統先生主宰の「マッドハウス」製作が多いので、絵面は濃くなりがちですが(笑)

課:まあその分作画は「神レベル」だけどな。1986年の本作はそのなかでも特に豪華キャストで、監督は『幻魔大戦』、『カムイの剣』で脚本を担当した真崎守氏、脚本はその真崎氏に、大和屋竺氏(『ルパン三世VSクローン』監督)、竹内啓雄氏(『AKIRA』助監督)の重鎮3人によるトリプルコンボ、そしてキャラクターデザインは、なんとあの萩尾望都先生!そして主題歌は竹内まりや先生とゴージャスなメンツだ!

ヒ:ですねー!この時期の角川アニメに共通する豪華製作陣&音楽にも力を入れるという特徴を見事に踏襲しています。

課:まあ「広げすぎて途中で途中で駆け足になるストーリー」も共通してるけどな。

ヒ:笑笑、本作はそうは言ってもまだ原作をトレースしてる方だと思いますけどねー、『カムイの剣』や『幻魔大戦』なんかは結構エグいですが。

課:もともとメディアミックスで小説の映画化ってのが無理があるんだけどな。、、まあそういうわけで、バブル前の古き良き時代を、いろんな意味で代表する作品群のひとつだ。細かいことには目をつぶって、絢爛豪華なスタッフによる絵と音楽を堪能してくれ!

ヒ:はいはい!『幻魔』『カムイ』もいずれレビューしましょうー!(笑笑)

ストーリー 2
キャラクター3
世界観   4
演出・映像 4
音楽    3
俳句担当!(笑)度99
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