バンバンビガロ

悲愁のバンバンビガロのレビュー・感想・評価

悲愁(1979年製作の映画)
3.7
この映画はかなり明確に『サンセット大通り』を意識して作られた映画で、ハリウッドの大物女優を主人公にしたところや、ウィリアム・ホールデンによる語り、映画の結末を冒頭に配置する構成、実在する俳優のカメオ出演など共通点が多い。
主人公である女優フェドラが別人を自身の身代わりにしているというのは序盤の場面から読めていて、狂気に陥った老女優が若い女性を監禁し自分そっくりに作り変えるサイコホラー映画だと思ってみていたが、さすがにそこまでではなくて安心した反面ちょっとがっかりした部分もある。
とはいえ映画そのものは非常に面白く、特に最初のフェドラが電車に飛び込む場面は印象的。『サンセット大通り』とセットで見るべき秀作。
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