るい

宮本武蔵 巌流島の決斗のるいのレビュー・感想・評価

宮本武蔵 巌流島の決斗(1965年製作の映画)
4.0
宮本武蔵五部作 完結編

いよいよ五部作の最終作品。これ、どうしても上映スケジュールと自分の都合があわなくて泣く泣くお家でアマプラレンタルして見ました🥺

前回、敵とは言え子供を斬った事を住職に責められ苦悩する宮本武蔵。それゆえか江戸で父を亡くした子いおりに声をかける。この子との関わりから物語は一気に終盤へ。

この物語のハイライトである船島での武蔵vs小次郎。「小次郎破れたり!」これを聞けて私は大満足ですね。小次郎に対してまたもや遅刻戦法を駆使して相手の気持ちを掻き乱し、煽って煽って一発で仕留める。剣の腕もすごけりゃ、策士でもある宮本武蔵に一分の隙なし。

と思いきや、小蝿を箸で掴めるまでに技術を上げ、周りにも名が知れ渡り剣の道も極めつつある武蔵でも、お殿様の指南役は子供殺しの一件から回避され、刀研ぎのおじさんからも魂を研げと言われる。

思い起こせば2部で幽閉から解かれた時、
"剣の天下これに生きよう。これを魂と見て常に磨きどこまで人間として高めうるか青春21遅くはない"と言っていたが、剣とは別に己の魂は魂で磨かねばならんかったのか。

"あれから10年剣に命をたくしてきたこの空虚。所詮は剣は武器か"で終わるのもなかなか渋かった。回を重ねるにつれ土気色の顔になり死に近づくような顔立ちへとかわっていったが、彼が最後に得たものはなんだったのか。

その他の方達のヒューマンドラマパートは超まとめられてた。またもや都合よく小倉ダヨ全員集合だし、又八は朱美と結婚しててばばは暴れ倒すし、お通さんも日本全国武蔵を追い回してお元気だねぇ。

まぁしかし五部作かなり楽しめました。
萬屋錦之介さんって162cmしかないんですね。顔と演技にかなり迫力があるので背の低さは全く意識しなかったです。ほんと素晴らしい👏
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