リドリー・スコット監督が、史実"モガデシュの戦闘"を題材にした戦争映画。
1993年ソマリアの首都モガデシュ。アメリカ軍がソマリア内戦に介入する。
"Y'know what I think? Don't really matter what I think. Once that first bullet goes past your head, politics and all that shit just goes right out the window."
徹底的にリアルを追求した壮絶な戦争ヴァイオレンス映画だった。戦争の恐怖や悲惨さを痛感した。何が何だか分からない泥沼の市街戦に、自分も放り込まれていると錯覚してしまう程の臨場感があり、何度も逃げ出したくなった。鑑賞後は疲労感と虚無感でいっぱい。
100分にも及ぶ緊迫の戦闘シーン。緑味がかった砂色の映像が閉塞感しか与えない。鳴り止まない銃声、飛び散る血と汗、負傷した人間の叫び声、増え続ける死体、興奮する群衆。まさに地獄絵図だった。
地上戦も見応え十分だが、本作で特筆すべきはヘリアクションかと。これほどヘリの飛行シーンが登場する映画も珍しい。特に、ブラックホーク🚁ダウンのシーンが凄まじい。
ショッキングな人体破壊描写の数々。負傷兵のリアクションがしっかりと描かれていた印象。自分のちぎれた指や、吹き飛んだ手を鞄へ入れる兵士の姿が脳裏に焼き付いた。応急処置のシーンもかなりキツかった。
トム・ハーディのデビュー作らしい。え〜っと、どこにいました?笑
"They won't understand that it's about the men next to you, and that's it. That's all it is."
"Nobody asks to be a hero, it just sometimes turns out that way."
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