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クレージー作戦 くたばれ!無責任のMOCOのレビュー・感想・評価

3.5
「♪それ行け いざ行け 
やれ行け それ行け
行け 行け 進め いざ進め
我ら精鋭七人が 
揃って進めば希望は燃える
それ行け いざ行け
やれ行け それ行け♪」

 経営不振の鶴亀製菓の一番の無気力社員、田中太郎(植木等)は会社の役員会義に呼び出され飲めばたちまちやる気が出てハッスルする新製品「ハッスルコーラ」を試飲させられます。とたんにモーレツ社員に豹変したのですが、開発したコーラに含まれる元気がでる薬物のせいでコーラは役所から販売認可が降りないのです。
 開発にお金をかけた会社は株主総会での責任追求を逃れるために子会社を作り、総務課の大沢部長(ハナ肇)と田中を含むダメ社員6人(クレージーメンバー)に最終的に責任を取らせ首にする一挙両得を考えます。
 新会社を任された7人は「ハッスルコーラ」を飲んで大ハッスルして販路を開拓するのですが、もともとの会社方針でコーラの製造は中止され新会社は閉鎖することが決定します。7人は会社を買い取るため銀行の頭取(東野英心)に直接面会し夜の営みができない頭取に「ハッスルコーラ」を飲ませ奥さんとの仲をとりもち融資にこぎ着けるのですが、社長は子会社を吸収し融資の話を本社に当てようと・・・。さらに信じて飲み続けていた「ハッスルコーラ」はとっくの昔に元気がでる薬物が抜かれ、いつの間にか単なる清涼飲料水になっていたことを聞かされて・・・。

 再びやる気を失くした7人ですが、思い込んで頑張ってきた自分達に気が付きやればできる!と昇格待遇の辞令を破り捨てて鶴亀製菓を後にします。頭取も7人に惚れ込んだ話だから融資は白紙と鶴亀製菓を後にします。
 
 やる気のない田中太郎はモノクロで、「ハッスルコーラ」の効き目でモーレツ社員の田中太郎はカラーで、コーラの効き目がなくなるとモノクロで画かれる演出が笑わせます。

 ボンドガールになる4年前の浜美枝さんが出演されているのですが、可愛らしさと美しさを兼ね備えた清潔で魅力的な女性だったのですね。子供の時には気が付きませんでした。

 自分達を利用した小悪党の社長達をやり込めるクレージーに爽快感を覚えます。が、この先の彼らがどうなっていくのか心配です。
 
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