rage30

ザ・ブルード/怒りのメタファーのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

謎の小人による殺人事件を描いた作品。

主人公の妻ノーラの怒りの矛先となった人物が次々と殺されていくわけですが、ノーラに代わって復讐を果たすのが“人外の小人”というのが面白かったですね。
こういった恨みを晴らす手段として、生霊を飛ばすとか、超能力が覚醒するでもなく、小人を生み出して殺しに行かせる…というのが、ボディホラーの大家たるクローネンバーグらしい発想だなと思いました。

小人の動物っぽい粗野な動きは気味が悪いし、ノーラが胎児を舐めるシーンも強烈。
90分と短い作品ではありますが、その分、気軽に見れる作品なので、クローネンバーグの入門作としてもオススメの作品です。
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