こさむ

サイコのこさむのネタバレレビュー・内容・結末

サイコ(1998年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

オリジナルをフルカラーで"再現"した映画。

宿を営む青年は、オリジナルの方が普通の青年っぽくて好き。
今回の青年は佇まいと雰囲気が怪しすぎる。


「母親」が探偵を殺すシーン…
オリジナルより尺が長い。
色彩の効果かよく分からないけど、個人的には今回の方が恐ろしく感じた。


ラストシーンの比較…
オリジナルの犯人は何を考えてるか分からない笑顔だったのが怖くて良かった。
今回の犯人はいかにもスラッシャー映画殺人鬼のような邪悪な笑顔であまり怖くなかった。
光を効果的に使った演出は今回の方が上だと感じたので、気味悪さが足りなかったのが本当に勿体無いと思う。
刑事による解説は、今回の方が身振りが控えめで、ワザとらしくなくて好き。


オリジナルに極限まで寄せつつ、少しだけ肉付けしている映画。
自分はモノクロ映画があまり得意ではないので良い再現映画だなと思えた。
肝心なシーンはオリジナルに劣るなと感じたものの、全体的な見やすさという意味ではこっちの方が好き。
オリジナルから変わらない、おどろおどろしいキンキンBGMの偉大さを感じる。
ジュリアン・ムーアという見知った女優が出演しているのもポイント高い。

初見がオリジナルでなくてこっちだったなら感想変わりそう。
こさむ

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