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ガス燈のジャンのレビュー・感想・評価

ガス燈(1944年製作の映画)
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神経薄弱に追い込まれる主人公の存在はフィルムノワール的とも言えるが、明らかに夫の罠に嵌められていると分かる作りになっている。もしこれをヒッチコックが撮ったら、途中までどちらか分からないつくりにしただろう。
基本的には家の中でのみ話が進み、夫は家の外から屋根裏に回り込むという空間的な面白さもあるにも関わらず、それらがうまく活かされてないように見える。これまたヒッチコックが撮ったら、あの階段もサスペンスフルな舞台と化していただろう。
基本は面白く見たのだが、どうしてもこれをヒッチコックが撮ったらという妄想が頭から離れなかった。
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