Hotさんぴん茶

ベルヴィル・ランデブーのHotさんぴん茶のネタバレレビュー・内容・結末

ベルヴィル・ランデブー(2002年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

ベ・ルゥヴィル♪ランデブー⤴︎♬♪

頭を離れない楽しい音楽。

なかなかキャラなどの絵の描写はグロテスク?と思えるぐらい、デフォルメがきついので。別にグロ描写もなくてもなんか、ちょっと怖い、というくらいだったのだけど。(絵と雰囲気が若干怖いので、何が起きるか頻繁にハラハラ。ネズミぽい男の髭剃り場面でもしや事故とか起きないだろうなとか、一瞬焦ったけどそれは無かった。)

ただそれをさしおき最終的に、冒頭の楽しい音楽と、ダンスとおばあちゃんたちの笑顔、活発な冒険譚などがメインで頭に残って、後味が良い。

ついでに漠然とこういう老後もいいかも?なんて思えた。(本当にこんな冒険実際起きたら困るんだけど(^_^;)、印象的に良いと思った。細かいことは気にしない!楽しく歌えや踊れ、みたいな。)

冒頭の音楽は、エンドロールの訳を読んでたらなかなかいい加減な内容で(良い意味で。)なんかこう楽しく生きればそれでいいじゃん!難しく考えないで〜♪♫という感じで気が晴れて良かった。(例えば、国名が歌いづらいからそこでは死にたくない〜とか。透き通る声よりハスキーの方がいいーとか。ともかくいかに楽しく生きるかを独断と偏見で歌ってるから、自由度が半端ない。リズムも楽しいし。)

お孫さんは幼い頃に親を亡くしたのか、心を閉ざしてるようで。無音映画のせいなのか正確には不明だけど、心のうちを周りに話さないし、あんまり人との交流もなさそうで。おばあちゃんの愛がなかったらどんな人になってしまったのか、非常に心配な人であった。(情緒面や社会的に。)

最後やっと一言だけ話したけど。相変わらず孤独そう?ではあるけれど。ただその言いっぷりや表情が、なんだか晴れやかな様子なので。そのおばあちゃんの長らくの愛が伝わって幸せに暮らしてるのかな、と思った。というよりそう願いたい。

あと気のせいか?その孫の発言、こっちにカメラ目線で言ってきたんだよね。一緒に暮らしてる誰かに言ってる?そんなことはないか。ちょっとそういう想像が膨らむラストだった。

●他諸々の気づいたこと。雑記。↓

・孫以外の攫われた選手がゼーハーし過ぎて、変な薬でも打たれた人に一瞬見えてしまった(・_・;

・孫が攫われる船が縦長過ぎて、内心笑えた。高層ビルより背が高いんだけど。これギャグだよね笑。

・気のせいか?汚い便器の底が、あの有名ネズミキャラの顔シルエットになってなかった????
このシーン汚くて思い出したくもないが。

・カエル好きは見ない方がいい。
いやカエルは特に海外じゃ食べる人は食べるでしょうけど、やっぱり抵抗がある。
(自分は一回くらいか?食べる機会があったけど、さっぱりした鶏肉みたいな感じで。悪くはなかったはず。)
でもなんかあんな丸ごと生々しいのは、やっぱり慣れない。
ついでにこの時代がいつかわからないけど昔だろうし、工場とかの化学廃棄物質がこの池?だか川に入ってそうでそれも怖い。

・このカエル繋がりで、なんで一般人のおばあちゃんがあんな、爆弾みたいなものをいくつも所持してるの???とびっくりだし少し面白い。

・ガッツリ娼婦ぽい人出てきてたから、子どもが見るには刺激強めだ。あとは直接描写はないけど人撃たれるし…。あれサラッと描かれるけど酷いよな…。

・悪役の一番のボスが、手塚治虫の似顔絵を人相悪くしたように見えるんだけど、気のせい?そこからなんとなく、描写に手塚治虫を感じるような気がしながら見てた。手塚治虫リスペクト、なのかな?