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ベルヴィル・ランデブーのCocoonのレビュー・感想・評価

ベルヴィル・ランデブー(2002年製作の映画)
4.0
フランス語の勉強にと思って、20年ぶりに見てみた。また最近改めて評価されてるそうだ。
結論から言えば全編通してセリフがほぼないので、勉強にはならなかった。ただこれだけセリフがなくて物語が理解できるのはひとえに作画と構成の素晴らしさで、たくさんの国で見られてることがわかる。

終始ダークでどこか寂しく、メランコリックな雰囲気なのはいかにもフランスらしく、昔見た時にもこの雰囲気はよく記憶している。
今改めてみると各国の合作だそうで、今見ても立体表現の取り入れ方が非常に巧妙で、素晴らしい映像になってる。人物のデフォルメも日本のアニメに見られない解釈で、それもまた面白い。
そしてなんといっても音楽!当時サントラを買ってよく聴いてたぐらい、本当にクオリティが高い。

前に見た時より大人になり、フランス文化を理解してから見た今回。
何のオマージュなのか、何を皮肉ったものなのか、ところどころ一瞬出てくるシーンも意味がわかるようになった。
あとはおばあちゃん達がひたすら強くたくましく、痛快である。
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