面白かった！
テンポの良いブラックな笑いが散りばめられて、クスッと笑える。
80歳のぶっ飛んだおばあさん、モードが本当に魅力的でかわいらしくて、彼女の言葉は宝石のよう。
「毎日新しいことを。そのための人生だ」
(人付き合いが上手いと言われて)「同じ人間だもの」
どんなにお母さんの前で自殺のふりをしても全く相手にしてもらえない、愛に飢えた19歳のハロルドが初めて心を通わせたのがモードなんだろうな。
2人は色んないたずらをして、破茶滅茶に遊びまくる。そしてハロルドはモードに愛の告白をし、結ばれる…のか？(下世話な話だけど、私は彼らはいわゆるセックスはしてないんじゃないかと思う)
とにかく、愛を交わした2人だけれど、同時に別れの時でもあった。
モードを失って悲しみにくれるハロルド。
ラストに驚き…のちに安堵。
ハロルドはもう大丈夫だなと思った。
モードの最期は、宗教的には罪なのだろうけど、それが彼女の選択。きっと彼女の人生に悔いはないのだろう。
彼女の選択は、ハロルドと出会う前から決めていたこと。
ハロルドとの思い出は、彼女の人生には素敵な素敵なおまけだったんじゃないかな。
ハロルドがお見合いした自称女優の女の子、なかなかハロルドとお似合いじゃないかな。どこまでも受け入れてくれるモードとの恋からステップアップして、喧嘩したり、張り合ったりしながら絆を深めていくような恋をしてほしいな、と思った。
