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ハロルドとモード/少年は虹を渡るのkinakoのレビュー・感想・評価

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生と死が表裏一体である事をここまではっきりと描いている作品はないと思う。ハロルドが自殺するフリをするのは、自分が「生きてない」からだ。自殺するフリをしていたが、カッ飛んだ老女と出会い、大人に押しつけられた生き方をやめる。ハロルドの心を考えず、凝り固まった生活を強要した大人ではなく、過激な面もあるが奔放かつ対等に扱ってくれるモードに心を開くのは自明の理だ。ハロルドが涙を流すシーンは胸を締め付けられた。胸にぐさりと来るから好きな映画とは言えないけど、心に残る。ハロルドのこれからの人生を観てみたい。
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