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ハロルドとモード/少年は虹を渡るのapapattiのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

・ジャケットの邦題のポップさおかしくない!?いいけどこんなカートゥーンネットワークみたいなロゴでええのか‥?

・狂言自殺がこりすぎて最初不死の能力者とかそういうファンタジーにいくのかと思った。ということでしばらくどの話が本筋なのかわからずずっとおいてかれてた。手品としてすごすぎない?冒頭の首吊りもそうだけど。。

・他人の葬式に参列するのが趣味、もわからんのよな…ここは結局わからんかった…なんか不死者のノスタルジー的な話かなと思ってしまった…というので大いに後ろを踏んだ…

・ネタバレ読み漁って、モードの手首がホロコーストの体験者を意味することがわかった。だから傘の話であれだけ闘争を言ってたのね。

・他人と同じように扱われてもなんとも思わない人、というのはそうだよな。ホロコーストってほんとそうだよね、でもバックボーンとしての裏付けをちら見せしただけで説教くさくないのは良い。

・クルマ泥棒はシンプルになんなんだ。普通に捕まるだろ…新しい刺激を!じゃないだろ…まあでもこれがなかったら霊柩車で電車の家に行く、の下りがなかったのかな…必要な設定ではあったのか…??

・服毒したモードへの"what"がなんとなく入り込めずに上滑りしている気持ちをガッと引き込んでくれる。あの瞬間だけ、ハロルドと自分が繋がった感じがする。やっと言ってることわかった、という。

・これは別に自分が常識人だからそう、というわけではないのだろうけど、whatの瞬間からハロルドに火が入る。感情をあらわにし、涙を流す。死んでほしくない、という何をやってもうす味の感情だったものが、まるで生き返ったように。

・搬送とパラレルに移される霊柩車での爆走シーン、まさか死ぬのか!?と思ったら全然生きてた。相変わらず手品ばっかやってんなコイツ‥

・これオカンの気持ちにさせられてない…?

・人の死を糧に成長するストーリーというのは良かった。ちょいちょいどっち…?となる程度にキャラの動きがぶっとんでるので、まさか爽やかエンドとはという。

・生きることを主体的に選択する、ことを明示的にしながらバンジョーポロンポロン、これは良いと思う。そうだよなぁ。

・レビューばっとみるとオカンの評価が割と高い。子への愛情をもった常識人として共感できる側と言われてた。そうなの?

・確かに言うことは聞いてたし、喧嘩するわけではなかったけど、代わりにアンケート答えてたときコイツヤベえな感あったけどな…やたらお見合い相手の名前間違えてたし。

・真に息子の幸せを願ってるわけではなくて、なんとかしようとしてる自分に酔ってるくらいの感じに見える。士官まで勝手に決めてきたりするし。あなたのためよ、というのは簡単。

・狂言自殺は親の気を引くため、みたいな解説が多いんだけど、ほんとにそうなのかね…?普通に当てつけというか他に意思表示の方法を知らないからそうしてるだけなんじゃないの?

・本当に死んでるようにみえる映像効果と良い音楽、全体的に重くなりすぎないのはこの辺がしっかり作り込まれてるからだろう。

・ハラキリ、スキヤキってここから来てる?もしかして??

・誰にも感情移入できない話、のなかで、whatがこちらと接続する、というのが自分の中でのハイライトだった。
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